私共の会では、ミッション(使命)ビジョン(指針)を基本的理念とし① 支援学校への医療的ケア児の通学方法の確立 ② 支援学校における人工呼吸器を使用する児童・生徒への、保護者の常態的な付き添いの廃止 の2点を重点に活動をしていきたいと考えます。
ミッション(使命)
● 医療的ケアを必要とする児童・生徒の保護者が、負担を感じることなく子どもを特別支援学校に就学させることができる環
境を整備する。
● 医療的ケア児の特別支援学校での学校生活においては、子ども自身の自主性を育む観点から、保護者の常態的な付き添いを
できる限りなくし、健常児と変わらない環境で教育を受け学ぶことができる環境を整備する。
● 医療的ケア児を育てる保護者も、健常児を育てる保護者と変わらず、仕事や趣味などと育児を両立させながら豊かな生活を
営める社会を構築する。
ビジョン(指針)
当事者(医療的ケア児保護者や医療的ケアを必要とするご本人)や医療・福祉・法律関係者など、医療的ケアに関わる様々な職種の観点から、現状の問題点と改善策を検討する。医療的ケア児の就学に関する現状を、行政機関をはじめ多くの方に周知し、社会を動かしていく。
● 医療的ケア児の就学に関する当事者(医療的ケア児保護者や医療的ケアを必要とするご本人)の声を集約する。
● 医療的ケア児に関わる様々な職種の声を集約する。
● 集めた声を形にし、行政機関等に届け、社会における医療的ケア児の存在の周知につなげる。
活動内容
私たちは、下記①②についての活動を行っています。
① 医療的ケア児の支援学校への通学方法の確立
2020年度より、医療的ケア児が大阪府の特別支援学校に通学するために「医療的ケア通学支援事業」が新たに創設されました。この制度の実用性をより高めていくためには、改善の必要性があると当会は考えています。今後、この事業を利用して特別支援学校に通学したいと願う医療的ケア児全員が、事業を利用して特別支援学校に通学できるよう、事業の改善点を検討し、大阪府教育庁に伝えていきます。
② 支援学校における人工呼吸器を使用する児童・生徒への、保護者の常態的な付き添いの廃止
特別支援学校に通う医療的ケア児の中で、人工呼吸器の使用など高度な医療的ケアを必要とする児童・生徒の保護者は、常態的な学校での付き添いを求められることがあります。子ども自身の自主性を育む観点から医療的ケアを理由とする保護者の常態的な付き添いをなくし、高度な医療的ケアが必要な児童・生徒であっても安全に学校生活が送れるよう環境整備を求めていきます。